先生、シマリスがヘビの頭をかじっています!(小林朋道)
え、ヘビがシマリスの頭を…じゃないの?
人間動物行動学の見地から、動物の行動を見直す一冊。
作品紹介
鳥取環境大学のキャンパス内で動物や人間が巻き起こす、さまざまな出来事を専門の学問的見知を交えながら紹介した一冊。といっても、専門用語なんてほとんど出て来ないし、予備知識なしで読めるような、わかりやすい文章で書かれている。
書名となったシマリスとヘビの話の他にも、興味深い話がたくさん!
目次だけでも、気になる内容がずらり。以下に目次を挙げておこう。
- 人間動物行動学から見た”尊敬”の意味
- イノシシ捕獲大作戦
- 狩猟採集人の心が駅前広場をデザインする!
- 駅前広場にヤギを放しませんか?
- スプレーで描かれたサインの動物行動学的意味
- 駅前に残された”ニオイづけ”は、タヌキの溜め糞?
- Iくん・Nくんの野望と私の密かな実験
- 餌は目で、ヘビはニオイで察知するヤギ部のヤギコ
- 何がヘビを救ったか?
- 飼育箱を脱走して90日間生きぬいたヘビの話
- 私が出会った愛すべきシマリスたち
- シマリスは、ヘビの頭をかじる
- そのアカハライモリは低地のアカハライモリとはかなり違っていた
- イモリ、1500メートルの高山を行く
- そして私の研究室の机の周りは要塞になった
- ナガレホトケドジョウを求めて谷を登る懲りない狩猟採集人
- そのネズミは少し変わった小さな島の住人だった
- 一万円札をプレゼントしてくれたアカネズミ
- どの動物も雄はけなげである
- 野外実習の学生たちを”串刺し”に走りぬけていった雌雄のテン
- 動物たちの豊かな内面を認識すべきとき
- 自分で主人を選んだイヌとネコ
学生や教授、いろいろな動物たちが巻き起こす、心温まる?珍事件の数々を楽しんでみるのはいかがだろうか。