チョコレート戦争(大石真)
40年以上にわたって小学生に読み継がれてきた、ロングセラー作品。
「小学校の図書室には必ずある」と言えるほどの、児童文学の定番。
作品紹介
「こんなにおいしい洋菓子は、東京でもなかなか食べることができない」という評判の洋菓子店『金泉堂』。
そのショーウインドウには、立派なチョコレートの城が飾られていた。
ある日、病気の妹にシュークリームを買ってやりたいと、金泉堂を訪れた光一と明。ぼんやりとショーウインドウを眺める二人の目の前で、突然ショーウインドウは割れてしまう。
突然の出来事に戸惑い、逃げ出す二人。
だが、二人は金泉堂の大人たちに捕まってしまう。
運悪く、おもちゃのピストルを持っていたことや、逃げ出したことなどを理由に、金泉堂の大人たちは二人を犯人だと決め付けてしまった。
『なぜ、大人はぼくたちの言うことを聞いてくれないのか…。』
それが、光一には悔しくてたまらなかった。
金泉堂の大人たちに戦いを挑むため、チョコレートの城を盗み出す計画を立てる光一。それを止めようとする明。それから…計画を知った金泉堂の大人たち。それぞれの思いが渦巻く中、ついに計画実行の日がやってきた。
しかし、事件は彼らの思わぬ方向へと進んでいくのであった…。
初版は1965年。保護者の方もお読みになった方がいらっしゃるのでは?
また、当時とは物価がかけ離れており、注釈が必要かもしれません。
ラーメン2杯で100円(1杯50円)の時代に、シュークリーム1個が80円なら、どれだけ金泉堂の洋菓子が高級なのか…が、わかるはず(笑)
そんな時代背景も含めて、ぜひ読んでほしいものです。