魔女のこねこゴブリーノ(アーシュラ・ウイリアムズ)
「ぼくは、ふつうの台所ねこになりたいな…。」
作品紹介
こねこのゴブリーノの一言は、たいへんな騒ぎを巻き起こしました。
なぜって、ゴブリーノは由緒正しい『魔女ねこ一族』の生まれだったからです。
でも、魔女ねこのこねこなら、頭からしっぽの先まで、真っ黒なはず。
なのに、ゴブリーノときたら、足がいっぽん白くって、おまけにうっすらとしまもよう。しかも、緑であるはずの目は、きれいな青色をしていたのです。
それを知ったいじわるな魔女は、ゴブリーノを置き去りにして、どこかへいってしまいました。かわいそうなゴブリーノ!
…でも、いつまでも泣いているわけにもいきません。
魔女ねこ失格のゴブリーノは、自分の居場所を探す旅に出ることに…。
さてさて、ゴブリーノは立派な「台所ねこ」になれるのでしょうか?