オイアウエ漂流記(荻原浩)
接待出張で飛行機が遭難。
…お得意さまと、無人島!?
作品紹介
桐野夏生の「東京島」も話題になりましたが、サバイバル…というなら、
現代のサラリーマン社会のほか、様々な人間関係をコミカルな作風で描いた、現代版『十五少年(中年?)漂流記)』。
接待出張で乗り合わせた飛行機が、あろうことか遭難。
そして、流れ着いたのは…なんと、水も火もないポリネシアの孤島!!
主人公はリゾート開発会社の平社員である、塚本賢司28歳。
運命を共にしたのは、主人公の会社の部長、課長、主任と、
そのお得意様であるスポンサー企業の御曹司。
さらに過激なマリンガーディアンの外国人。
まだお互いに馴染めない新婚旅行のカップル。
頭の中は太平洋戦争中である、84才のおじいさんと、その孫の小学生。
そして、プロペラ機と運命を共にしてしまった、機長の愛犬一匹…。
…さてさて、この個性的な10人と1匹は力を合わせて、
無事にこの漂流生活を乗り切っていけるのでしょうか?